“次の波に備えを” 日本医師会が
医療体制構築に向け協議へ

2021年10月20日

新型コロナウイルスの感染の再拡大に備え、日本医師会の中川会長は、患者の症状に応じて受け入れる病院の役割分担を明確にしておくことが重要だとして、来週、医療関係団体と対策会議を開き、体制構築に向けて協議を進める考えを示しました。

新型コロナウイルスの感染の再拡大に備え、政府は、患者に対応する病床として申告されながら、第5波で使用されなかった、いわゆる「幽霊病床」の実態を調査し、病床の使用率を少なくとも8割にするなどとした方針を示しています。

日本医師会の中川会長は、記者会見で「活用されない病床が生じたのは、患者を病状に応じてどの医療機関に収容できるのかという情報の共有と連携が、必ずしも十分ではなかったことなどが背景にある。早急に分析、検証して次の波に備えるべきだ」と指摘しました。

そのうえで「大学病院や基幹病院は重症患者、重点医療機関などは中等症患者の医療を担うなど、各医療機関の役割分担と連携を再構築することが重要だ」と述べ、来週、医療関係団体と対策会議を開き、感染の再拡大に備えた体制構築に向けて協議を進める考えを示しました。