コロナ感染 自宅で死亡した人
8月は250人 7月の8倍に 警察庁

2021年9月13日

新型コロナウイルスに感染し、自宅などで体調が急に悪化して亡くなった人は、8月は250人に上り、前の月、7月の8倍に急増したことが、警察庁のまとめで分かりました。50代までの比較的若い世代がおよそ半数を占めていて、専門家が注意を呼びかけています。

全国の警察は、医療機関以外で亡くなった人などについて死因を調べていて、警察庁によりますと、新型コロナウイルスに感染し自宅などで体調が急に悪化して亡くなった人は、8月は250人に上りました。

7月のおよそ8倍に急増し、1か月間としてはこれまでで最も多くなりました。

都道府県別では、
▽東京が112人と最も多く、
▽埼玉が23人、
▽神奈川が22人、
▽千葉が19人などと、
首都圏で70%を占めています。

年齢別では、
▽50代が74人と最も多く、
次いで、
▽70代が41人、
▽60代が40人、
▽40代が34人などと、
50代までの比較的若い世代が54%を占めています。

2020年3月から8月までの合計では、新型コロナに感染して自宅などで亡くなった人は、警察が把握しているだけで817人に上っています。

専門家は「若い世代では1人暮らしの人も多く、自宅で療養する場合は、家族や職場の人などに健康状態を毎日報告するなどしてほしい。逆に身近な人が感染した場合は、こまめに連絡を取り、体調に異変があれば本人に代わって医療機関や保健所に連絡するなど、積極的にサポートしてほしい」と呼びかけています。