大阪府 宿泊療養施設での
「抗体カクテル療法」 拡充へ

2021年9月2日

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、大阪府の吉村知事は、軽症患者などに使用できる「抗体カクテル療法」について、宿泊療養施設での実施態勢を拡充する考えを示しました。

「抗体カクテル療法」は、2つの薬を同時に投与することで、抗体が作用してウイルスの働きを抑える治療法で、大阪府は、8月から宿泊療養施設となっている1か所のホテルに「抗体カクテルセンター」を設けて、療養中の患者に実施しています。

これについて、大阪府の吉村知事は9月2日の記者会見で、別の宿泊療養施設1か所でも、医師や看護師でつくる医療チームが訪問する形式で「抗体カクテル療法」を行うことを明らかにしました。

訪問チームによる治療は、9月7日から開始し、週に5日、一日当たり5人から10人の患者を対象に行う予定だということです。

さらに吉村知事は、宿泊療養施設内の「抗体カクテルセンター」を9月中に、もう1か所、新設する方針を明らかにしました。

吉村知事は「できるだけ多くの人を治療し、重症化を防ぎたい」と述べました。

また、吉村知事は、住之江区の国際展示場に設置を検討している1000床程度の臨時の患者受け入れ施設について、9月中にも運用を始めたい考えを示しました。