感染者急増で保健所の業務ひっ迫
「命と健康を守る行動を」東京

2021年7月31日

新型コロナウイルスの感染者が急増している東京都では、入院先がすぐに決まらない人や自宅で療養する人が増えています。都内の保健所では、入院調整などの業務がひっ迫してきていて、ウェブページで「命と健康を守る行動を」と呼びかける保健所も出てきています。

東京・中央区保健所によりますと、7月上旬は感染者数は1日10人程度でしたが、7月28日には69人に急増し、2021年1月の第3波のピークだった40人を超え、過去最多になっているということです。

保健所では、自宅などで療養する人の健康観察や入院調整などを行っていて、この保健所では感染者数が1日20人超えると対応が難しくなるということですが、感染者数はその3倍以上となっています。

業務は非常にひっ迫していて、この日も保健師たちが空いた病床がないか確認に追われていましたが、入院先がすぐには見つからないケースが増えてきているということです。

この保健所では、こうした状況が数週間続くと予想されることから、区のウェブサイトに「酸素療法が必要な中等症の方の入院先が見つからない状況です。命と健康を守る行動をお願いします」と掲載し、協力を呼びかけています。

中央区保健所の吉川秀夫健康推進課長は「極めて重い人を何とか入院させている状況で、呼吸が苦しくても酸素の数値がかなり下がらないと入院は難しい。感染者数を減らすためには不要不急の外出を避けるなどの対策を徹底してもらうしかない」と話していました。