“宣言再延長”に伴い措置緩和
都内多くの博物館や美術館 再開

2021年6月1日

緊急事態宣言の再延長に伴って、博物館などに対する東京都の措置が緩和されたことを受け、これまで1か月余りにわたって休館していた都内の博物館や美術館の多くが6月1日、再開しました。

東京都は緊急事態宣言の再延長に伴って、床面積の合計が1000平方メートルを超える博物館や美術館については、これまでの休業要請を緩和し、人数の上限を設けたうえで、時短の要請に切り替えました。

これを受けて、都内の博物館や美術館の多くが、6月1日から再開し、このうち、4月25日から1か月余りにわたって休館していた上野の東京国立博物館では、訪れた人が入り口で検温や手の消毒を行い、続々と展示会場に入っていきました。

東京国立博物館は、5月30日に終了する予定だった特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」の会期を、6月20日まで延長し、ほかの展示室も含め事前予約制で入館を受け付けています。

特別展に訪れた都内の20代の男性は「博物館が再開できてよかったです。対策も取られていて安心して見ることができましたし、いつもと違った環境でリフレッシュできました」と話していました。

東京国立博物館の富田淳副館長は「特別展は数年かけて準備をするので、再開できて一安心していますし、実に感慨深いです。芸術文化に触れることは見に来る人に力を与えると信じています。ぜひご覧いただければと思っています」と話していました。

東京都内の博物館や美術館は、このほか、国立科学博物館や東京国立近代美術館、それに、東京都美術館や江戸東京博物館などが6月1日、再開し、火曜日が休館日の国立新美術館は6月2日から開館します。