緊急事態宣言の兵庫
県職員が神戸の街頭で感染防止策呼びかけ

2021年4月25日

緊急事態宣言が出された初日の4月25日、神戸市では兵庫県の職員が、街頭で不要不急の外出の自粛など感染防止策の徹底を呼びかけました。

新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて、兵庫県内にも4月25日から5月11日までの期間、緊急事態宣言が出されました。

これを受けて4月25日午後、兵庫県の職員4人がふだん、休日に人通りが多くなる神戸市の中心部・三宮の街頭で感染防止の徹底を呼びかけました。

職員たちは「感染者が急増し、医療体制が崩壊する危機にある」と訴えたうえで、不要不急の外出の自粛、午後8時以降に営業している飲食店に出入りしないこと、それに路上や公園での飲酒をしないことなどを呼びかけていました。

兵庫県神戸県民センターの西躰和美センター長は、「いつもの日曜日より人出は少ないと感じるので、緊急事態宣言の効果はある程度出ていると思う。町を歩いている人は若い人たちも多いですし、こうした人たちに訴えが伝わるようにしたい」と話していました。

世界遺産の姫路城は公開休止

兵庫県姫路市の世界遺産・姫路城は、緊急事態宣言が出されたことを受け、25日から入場料が必要な天守閣などの公開を休止しました。

姫路城では感染防止のため、入場料が必要な敷地や天守閣などの建物、それに日本庭園の好古園の公開を4月25日から5月11日までの間、休止し入り口には「姫路城休城」と大きく書かれた看板を掲げています。

無料で入ることができる三の丸広場には引き続き、入ることができます。

広場では、4月25日からの「休城」を知らずに訪れた観光客や、散歩する人たちがいましたが、ふだんの休日に比べて閑散としていました。

兵庫県加古川市から訪れた20代の女性は「密を避けて、広場でお弁当を食べようと訪れました。宣言が出たので、マスク着用の徹底など、感染対策に気をつけたいです」と話していました。

大阪府豊中市から訪れた30代の男性は「休城と知らず、ツーリングで来ました。お城の中に入れないので、近くでお昼ごはんを食べて帰ろうと思います」と話していました。