去年の二輪車の出荷4年ぶり増
“密避ける移動手段”需要高まる

2022年1月17日

2021年1年間に国内で出荷された二輪車は、37万台余りと前の年より15%増えました。新型コロナウイルスの感染が収まらない中、密を避けながら移動できる手段として需要が高まり、4年ぶりに前の年を上回りました。

日本自動車工業会のまとめによりますと、2021年1年間に国内で出荷された二輪車は37万8720台と前の年より15%増え、4年ぶりに増加に転じました。

排気量別では51cc以上の二輪車が25万984台と、排ガスの規制が設けられた1998年以来23年ぶりに25万台を超え、このうち251cc以上は58%増加しました。

二輪車の出荷が増えたのは、コロナ禍で密を避けながら移動できる手段として需要が高まったことが主な要因で、東京都内にあるバイクの販売店では前の年より1割ほど販売台数が増えました。

店では通勤手段を公共交通機関からバイクに変えたいという人や、ツーリングなど屋外でレジャーを楽しみたいという人が増えているということです。

一方、2021年夏ごろから部品不足などでメーカーの生産が滞り、需要に入荷が追いつかない状況が続いているということです。

佐藤勝店長は「バイクに興味を持たない人が増えていると感じていたので、注目されたことは喜ばしい。ただ、ほしい人に売れない状態が続いていて今後が心配だ」と話していました。