11月外食チェーン売り上げ
ほぼ2020年並みに 居酒屋も減少幅改善

2021年12月27日

全国の主な外食チェーンの11月の売り上げは、2020年の同じ月と比べて0.2%減少しました。ファストフードの持ち帰りや宅配の需要が堅調に推移しているのに加え、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、居酒屋なども減少幅が大きく改善しています。

日本フードサービス協会によりますと、全国の主な外食チェーンの11月の売り上げは、2020年の同じ月と比べて0.2%減少し、前の月に続いてほぼ2020年並みとなりました。

一方で、感染拡大前の2019年との比較では8.2%の減少となりました。

業態別では、「ファストフード」が持ち帰りや宅配の需要が堅調で2020年より1.9%増加した一方、「ファミリーレストラン」は夜間の客足の戻りが鈍く4.8%減少しました。

また、「パブ・居酒屋」は深夜の時間帯も営業できるようになったことで客足が戻り3.2%の減少と、これまでに比べて減少幅は大きく改善されました。

ただ、2019年との比較では48.1%の減少となっていて、居酒屋などの厳しい経営状況は続いています。

日本フードサービス協会は「売り上げは回復基調にあることがうかがえるが、オミクロン株の感染拡大への懸念もあり、予断を許さない状況だ」と話しています。