白物家電出荷 6か月連続 2020年同月下回る
冷蔵庫など回復兆しも

2021年12月20日

エアコンなど、いわゆる白物家電の11月の国内出荷額は、巣ごもり需要が一巡したため、6か月連続で2020年の同じ月を下回りました。一方で、冷蔵庫などの出荷は伸びていて、一部に需要が回復する兆しも見られます。

日本電機工業会によりますと、白物家電の11月の国内の出荷額はおよそ1964億円で、2020年の同じ月を2.5%下回りました。

これは、コロナ禍で2020年好調だったエアコンの販売が大幅に落ち込むなど、巣ごもり需要が一巡したことによるもので、出荷額が2020年を下回るのは6か月連続です。

ただ、減少幅は前の月より10ポイント小さくなっていて、一部の製品では出荷額が伸びています。

このうち洗濯機は乾燥機能の付いたものを中心に、2020年の同じ月より11%増え、11月としては1986年以降で過去最高となったほか、冷蔵庫は、まとめ買いの食材を収納できる大容量のものが好調で5.7%増加しました。

このほか、住宅着工の増加傾向を受けて食器洗い乾燥機や換気扇などが出荷額を伸ばしていて、需要が回復する兆しも見られます。

日本電機工業会は「11月の出荷額としては過去10年の平均を上回り、比較的高い水準となった。新型コロナの感染状況が落ち着いたことで、家電量販店などに行く人が増えているとみられる」としています。