8月の消費支出 2か月ぶりマイナス
コロナ感染急拡大や大雨影響

2021年10月7日

2021年8月に2人以上の世帯が消費に使った金額は、2020年の同じ月よりも3%減って2か月ぶりのマイナスとなりました。新型コロナウイルスの感染が急速に拡大したほか、大雨の影響もあり外食などが大きく落ち込みました。

総務省が10月8日に発表したことし8月の家計調査によりますと、2人以上の世帯が消費に使った金額は、1世帯あたり26万6638円でした。

物価の変動を除いた実質で、去年の同じ月よりも3%減り、2か月ぶりのマイナスとなりました。

8月は新型コロナウイルスの感染が急速に広がり、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域が拡大されたことや、西日本を中心に大雨や台風が相次いだことが消費に影響しました。

品目別に見ますと、「食料」は緊急事態宣言などの影響で飲食代などが落ち込み、3.2%減少しました。

また、天候不順で外出の機会が減ったことから、衣料品などの「被服および履物」が11.5%減少したほか、冷蔵庫や家具などを含む「家具・家事用品」も外出自粛で家電量販店への来店客が少なかったことなどから9%減少しました。

また、2021年8月の消費支出を感染拡大前の2019年8月と比較すると9.5%の減少となっていて、総務省は「新型コロナによる消費への影響は続いており、感染の状況を注視する必要がある」としています。