民間企業の平均給与 2年連続で減少
感染拡大が影響か 国税庁

2021年9月29日

民間企業で働く人の2020年1年間の平均給与は433万円余りで、おととしに比べ0.8%少なくなりました。新型コロナウイルスの感染拡大により、ボーナスの額が大きく減ったことが影響したとみられています。

国税庁が29日発表した「民間給与実態統計調査」によりますと、2020年、1年を通じて民間企業で働いた会社員やパート従業員などは5245万人で、平均給与は433万1000円でした。

これは、おととしに比べ3万3000円、率にして0.8%少なく、2年連続での減少となりました。

年間の平均で、
▽「給料手当て」が3万円増えた一方、
▽ボーナスは5万7000円減って64万6000円となり、
下げ幅がリーマンショック以来の8.1%となったことが影響しています。

ボーナスの額は、
▽宿泊業、飲食サービス業が35.9%
▽サービス業が16.3%減り、
国税庁は、新型コロナウイルスの感染拡大が影響したとみています。

また、男女別では、
▽男性が532万2000円
▽女性が292万6000円で、
差は239万6000円と、おととしより4万6000円小さくなりました。

役員を除く、正社員と非正規雇用の人で比べると、
▽正社員が495万7000円
▽非正規が176万2000円で、
差は319万5000円と、おととしより9万3000円小さくなっています。