2021年6月30日
国内のホテルや旅館などを利用した宿泊者数は延べ2103万人で、新型コロナウイルスの感染拡大前の2019年5月と比べると59%下回っていて、観光業への深刻な影響が続いています。
観光庁によりますと5月、国内のホテルや旅館などに宿泊した人は、速報値で延べ2103万人で、1度目の緊急事態宣言が出されていた去年の同じ月と比べると2.3倍に増えました。
ただ、感染拡大前の2019年5月との比較では、59%下回っていて、依然として低い水準が続いています。
このうち、外国人の宿泊者は24万人でおととし5月を97%下回り、記録的な落ち込みが続いています。
また、全国の宿泊施設の客室稼働率は27%で、2020年の同じ月を上回っていますが、2019年5月の63%と比べると低い水準となっています。
6月21日には沖縄県を除いて、緊急事態宣言は解除されましたが、感染の収束は見通せず、宿泊の需要の回復は当面、見込みにくい状況です。
政府は感染対策に取り組む宿泊事業者への支援を行う、都道府県を財政面で補助するなど、支援を続けることにしています。