5月の日本の輸出額
前年同月を49.6%上回り3か月連続で増加

2021年6月16日

5月の日本の輸出額は、自動車などの輸出が増えて、2020年の同じ月を49.6%上回り、3か月連続で増加しました。
2020年の5月の輸出額が新型コロナウイルスの影響で低い水準だったことの反動もあって、比較可能な1980年以降で2番目の大幅な伸びとなりました。

財務省が、6月16日発表した貿易統計によりますと、5月の日本の輸出額は6兆2613億円で、2020年の同じ月を49.6%上回り、3か月連続で増加しました。

2020年の5月の輸出額が新型コロナウイルスの影響で低い水準にとどまったことの反動もあって、比較可能な1980年以降で2番目の大幅な伸びとなりましたが、感染拡大前の2019年5月と比べると、7.3%の増加となります。

自動車や自動車部品の輸出が伸びて、アメリカ向けが2020年の同じ月より87.9%、EU=ヨーロッパ連合向けが69.6%増加したほか、半導体製造装置の輸出が伸びた中国向けも23.6%増えました。

一方、日本の輸入額も原油価格の上昇や新型コロナのワクチンの輸入が本格化したことから、27.9%増えて、6兆4484億円となりました。

この結果、輸出から輸入を差し引いた5月の貿易収支は1871億円の赤字で、4か月ぶりの貿易赤字となりました。