内閣府 景気ウォッチャー調査
3か月連続の悪化

2021年2月8日

働く人たちに景気の実感を聞く内閣府の景気ウォッチャー調査で、2021年1月の景気の現状を示す指数は前の月より3.1ポイント低下し、31.2になりました。再び緊急事態宣言が出された影響もあり、3か月連続の悪化となりました。

内閣府の景気ウォッチャー調査は、小売店の従業員やタクシーの運転手など2000人余りを対象に3か月前と比べた景気の実感を聞いて指数にします。

1月の調査では、景気の現状を示す指数が31.2と、前の月より3.1ポイント低下しました。指数が悪化するのは3か月連続です。

調査では、新型コロナの感染拡大で1月、11の都府県に緊急事態宣言が出されたことを受けて、1都3県あるレストランからは「午後8時で閉店といわれ、夜の客が全く来ていない」といった声や、近畿地方の衣料品店からは「新しい服を着て出かける場所がなく、服は必要ないと判断されている。このままでは廃業する道しか残されていない」といった声が寄せられました。

一方、2か月から3か月後の景気の先行きを聞いた指数は前の月より3.8ポイント上がって39.9となりました。

内閣府は「新型コロナの影響により、このところ弱まっている」と基調判断を下方修正しましたが、先行きについては「調査では新型コロナのワクチンの普及への期待感も表れている」としています。