2020年の鉱工業生産指数
前年を10.1%下回る
2013年以降で最低

2021年1月29日

企業の生産活動を示す去年2020年の鉱工業生産指数は、2015年を100とした指数で90.9と新型コロナウイルスの影響で前の年から10%以上落ち込み、今の基準で比較可能な2013年以降で最も低くなりました。先月、去年12月の指数は93.2で前の月を1.6%下回って、2か月連続で低下しています。

経済産業省によりますと、去年2020年の鉱工業生産指数は、2015年を100とした指数で90.9で、前の年を10.1%下回り、今の基準で比較できる2013年以降で最も低くなりました。

新型コロナウイルスの影響でほぼすべての業種で生産が減少したことによるもので、最も落ち込みが大きかった「自動車」は前の年を18.2%下回りました。

また先月、去年12月の鉱工業生産指数の速報値は93.2となり、前の月を1.6%下回って2か月連続で低下しています。

経済産業省は上下の振れはあるものの回復傾向は続いているとして「生産は持ち直している」という基調判断は維持しましたが、先行きについては、緊急事態宣言が再び出されたことで経済が悪化するリスクにも十分注意する必要があるとしています。