10月の消費支出
前年同月比+1.9%
1年1か月ぶり上昇

2020年12月8日

2020年10月に2人以上の世帯が消費に使った金額は、前の年の同じ月より1.9%増えて、1年1か月ぶりに前の年を上回りました。総務省は、2019年10月に消費税率が引き上げられ、支出が落ち込んだことの反動の影響が大きく、新型コロナウイルスの感染が再び広がる中、今後の動向を注視したいとしています。

総務省の家計調査によりますと、2020年10月に2人以上の世帯が消費に使った金額は、1世帯当たり28万3508円でした。

物価の変動を除いた実質で、前の年の同じ月より1.9%増えて、1年1か月ぶりに前の年を上回りました。

2019年10月に消費税率が引き上げられ、支出が落ち込んだことの反動の影響が大きく、電子レンジは前の年の同じ月の5倍余り、冷蔵庫が2倍余りに増えたほか、洗濯用の洗剤が42.1%、トイレットペーパーが28.6%など、家電製品や日用品の増加幅が大きくなりました。

また、2020年10月からGo Toトラベルの対象に東京発着の旅行が加わったことや、Go Toイートが始まったことを受けて、宿泊料が31.8%、外食での食事代が0.7%と、いずれも1年1か月ぶりにプラスに転じました。

一方で、新型コロナウイルスの影響が特に大きい娯楽施設や文化施設の入場料や飲酒代などは依然、マイナスが続いています。

総務省は「10月はGo Toキャンペーンなどで社会経済活動のレベルが引き上げられ支出が増えたが、その後、感染が再拡大し状況が変化しているので、今後の動向を注視したい」としています。