10月の鉱工業生産指数
前月を3.8%上回る 5か月連続の上昇

2020年11月30日

企業の生産活動を示す10月の鉱工業生産指数は、前の月を3.8%上回り、5か月連続で上昇しました。新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいた業務用機械や自動車などの生産が持ち直しています。

経済産業省によりますと、10月の鉱工業生産指数の速報値は、2015年を100とした指数で95.0で前の月を3.8%上回り5か月連続で上昇しました。

国内や海外で経済活動が再開し、需要が回復していることが主な要因で、コンベヤーやタービンなどの業務用機械や自動車などを中心に、多くの業種で生産が増加しました。

経済産業省は企業の生産活動の基調判断について引き続き「持ち直している」としています。

また、主な製造業の今後の生産活動を予測する指数は11月は2.7%の上昇、12月は一転して2.4%の低下を見込んでいます。

経済産業省は、「自動車など、新型コロナウイルスの感染拡大前の水準まで回復している業種もあるが、12月には上昇傾向が一服して低下に転ずる可能性が高い。引き続き感染状況を注視する必要がある」としています。