政府の新型コロナ分科会
“第4波に入りつつある”
尾身会長 新型コロナ 全国の感染状況

2021年4月2日

新型コロナウイルスの全国の感染状況について、政府の分科会の尾身茂会長は「第4波に入りつつあるという言い方で差し支えない」と述べました。

また、関西を中心に広がる変異ウイルスが東京に拡大する可能性も指摘しました。

衆議院厚生労働委員会に出席した尾身会長は全国の感染状況について「重大なリバウンドの山に向かっていることは間違いなく、いわゆる第4波に入りつつあるという言い方で差し支えない」と述べました。

また、変異ウイルスの拡大について「関西で広がるイギリス株が首都圏に来ることはほぼ間違いない。早晩、東京でもイギリス株が主流になる可能性があるし、同時に別の変異株が出てくることは折り込みずみだ」と述べ、監視を強めるとともに感染防止対策の徹底を呼びかけることが重要だと指摘しました。

さらに尾身会長は「『まん延防止等重点措置』に一定程度の効果はあると思うし、仮にないということがわかれば緊急事態宣言にすぐ切り替えることもある。当然1日1日の状況を見ることが重要で必要な場合には緊急事態宣言もあり得る」と述べました。

一方、田村厚生労働大臣は病床の確保について「新たな病床を確保してもらった医療機関に対してさらなる支援金も含めて検討している」と述べました。