政府の新型コロナ分科会
政府分科会 尾身会長「ふんどし締め直す時期」

2020年11月18日

政府の分科会の尾身茂会長は、衆議院厚生労働委員会で「クラスターが多様化していたり、PCR検査の陽性率が少しずつ増加したりしている。このまま行くと、国民の努力だけではコントロールするのが難しく、さらに強い対応をしないといけない事態になる可能性がある。そうならないために、感染リスクが高まる場面を避け、先の分科会の緊急提言を踏まえた対応を早急に実施することが求められていて、今がもう一度、ふんどしを締め直す時期だ」と述べました。

医師会会長「感染防止へ我慢の3連休に」

新型コロナウイルスのさらなる感染拡大を防ぐため、日本医師会の中川会長は、この週末からの3連休を「我慢の3連休としてほしい」と述べ、感染が拡大している地域への移動を自粛するよう呼びかけました。

日本医師会の中川会長は記者会見で、東京など各地で感染が拡大していることについて「若年者が主体ではなく、中高年者の感染割合が増えてきていることがいちばん心配だ。社会経済活動の自粛などを再び強いることがないよう、国民一人一人が感染防止に向けて取り組むことが極めて重要だ」と述べました。

そのうえで、この週末からの3連休について「感染拡大を防ぐために『秋の我慢の3連休』としてほしい」と述べ、感染が拡大している地域への移動などを自粛するよう呼びかけました。

一方、中川会長は、観光需要の喚起策「Go Toトラベル」と感染との関係について「エビデンスははっきりしないが、経過や感染者が増えたタイミングなどを考えると、間違いなく十分に関与している」と述べました。

官房長官「3連休も基本的な感染防止対策の徹底を」

加藤官房長官は、午後の記者会見で「適切な感染対策を講じることで、移動による感染リスクを低下させることは可能だと考えている。現時点での感染状況を踏まえ、県をまたいだ移動について一律に自粛を要請する必要があるとは考えていないが、体調が悪い方などは外出を控え外出の際にもマスクの着用や『3密』の回避など基本的な感染防止対策の徹底を3連休においてもお願いしたい。しっかりした感染対策をとることを呼びかけていきたい」と述べました。