夏休み 子どもたちの
新型コロナ対策どうすれば? 小児科医は

2022年7月25日

夏休みに入った子どもたちの新型コロナウイルス対策について、小児科の医師で臨床ウイルス学が専門の北里大学の中山哲夫特任教授は「基本的な感染対策にのっとって行動してほしい」と話しています。

「コロナに限らず 症状あれば休んでほしい」

中山特任教授は、祖父母の家に出かけたり塾の夏期講習に参加したりすることなどについて「熱が出て発症している場合、イベントなどに参加するのはもってのほかで、コロナに感染していないか診断を受けることが大切だ。そもそも、コロナに限らず、症状があれば休んでほしい。『参加するはずだったのにもったいない』という発想で無理して参加することで、症状が悪化して合併症が出てしまうことも心配される。まわりの人に感染を広げ、迷惑をかけるかもしれない。自分の健康もまわりの健康も考えて行動する必要がある」と呼びかけています。

また、子どもが健康な状態でも感染対策は意識してほしいとしています。

中山特任教授は「家族以外の不特定多数が集まる場所では注意が必要だ。出かける前に熱を測って、症状があるなら休むことや、弁当など食事をとるときは人と人との距離を確保して、会話を控えることが大切だ。換気にも気をつけてほしい。プールに出かける場合、屋外はあまり問題ないと思うが、更衣室でマスクを外しているときには会話を控えたほうがいいだろう。マスクを必ず着用して、手洗いをして、『3密』を避けるといった、基本的な感染対策にのっとって行動してほしい」と話しています。