新型コロナ 休校や休園時の
保護者への支援制度再開 厚労省

2021年9月7日

新型コロナウイルスの感染が子どもにも広がり、学校の休校や保育所の休園の動きも出る中、厚生労働省は、2020年度で終了した、保護者に有給休暇を取得しやすくする支援制度の再開を決めました。

この制度は、子どもの世話をするため仕事を休まざるを得ない保護者に法律上の年次有給休暇とは別に有給の休暇を取得させた場合、企業に賃金相当額を助成するもので、2020年、全国で行われた臨時休校に合わせて導入され、昨年度いっぱいで終了しました。

しかし感染の影響が長期化し、子どもへの感染の広がりで休校や休園の動きも出ていることを踏まえ、厚生労働省は制度を再開することを決めました。

8月1日から2021年12月までに、学校や保育所などが休みになったり、子どもが感染したりして、仕事を休まざるをえない保護者に有給の休暇を取得させた場合、企業に助成を行います。

企業がこの制度を利用しない場合でも、企業の同意があれば保護者本人が申請することも可能にします。

2020年度の助成額は、1人1日当たり1万5000円が上限で、厚生労働省は、今後、助成額や申請方法など制度の詳細を決めて公表することにしています。

厚生労働省は、全国の労働局に特別相談窓口を設置するとともにコールセンターでも相談を受け付けていて、「企業に制度を利用してほしいなど、相談があれば連絡してしてほしい」としています。