大学新2年生の入学式 各校で開催へ
コロナで2020年は中止

2021年3月25日

新型コロナウイルスの影響で、2020年の春は各地の大学で入学式が中止されましたが、参加できなかった新2年生たちのため、この春に入学式を開催する大学が相次いでいます。

文部科学省によりますと、2020年4月時点の調査では、入学式を延期や中止した大学などは、回答があったうちの8割近くに上り、1年生の多くが入学式にも参加できず、対面での授業も制限される中で学生生活を送ってきました。

こうした中、各大学では、新たな気持ちで新年度のスタートを切ってもらおうと、新2年生向けの入学式を開催する動きが相次いでいます。

このうち、上智大学や青山学院大学は、3月31日など年度内ぎりぎりに開催するほか、新年度が始まる4月には、京都大学や大阪大学、神戸大学、北海道大学、早稲田大学や立教大学、法政大学、学習院大学、津田塾大学、立命館大学、関西学院大学など多くの大学で新2年生向けの入学式を実施します。

明治大学や一橋大学のように新1年生と新2年生合同で実施する大学もあります。

一方、横浜国立大学や埼玉大学など、参加者の安全確保や感染拡大防止を図るため、この春も入学式を中止する大学もあります。

開催する各大学では、参加者を学生だけに絞り、保護者に対してはオンラインで入学式の様子を配信するなど、感染防止対策を徹底するということです。

文部科学省は3月各大学に対し、入学式は学生にとってかけがえのない行事だとして、実施する際は、万全の感染対策を講じたうえで、対応してほしいとしています。