楽しんで練習すれば、さらに成長できる

大池水杜

自転車

2020年9月21日。岡山市で開かれた東京オリンピックの自転車の新種目、BMXフリースタイルパークの全日本選手権。オリンピック代表に内定している女子の大池水杜が世界レベルの難度の高い技を決め優勝した。

大池は、静岡県出身。モータースポーツ好きの父親の影響で、幼い頃からオートバイ競技のモトクロスを始め、14歳の時にBMXと出会い、フリースタイルパークのキャリアをスタートさせた。
フリースタイルパークは、アクロバチックな技の難度や完成度、それにジャンプの高さなどを採点形式で競う種目だ。1m69cmの身長を生かした高さのある技が持ち味で、2018年のワールドカップフランス大会ではジャンプしながら両手を離す「ノーハンド」や後方宙返りの「バックフリップ」などの技を次々と決めて日本勢初優勝。2020年6月、東京オリンピックの代表に内定した。

「楽しく自分らしい走りをして東京大会で金メダルをとりたい」

新型コロナウイルスの影響で久しぶりの大会となった全日本選手権。大池は、「スーパーマン」という空中で体を自転車から離して飛んでいるように見せる新技を披露し優勝。2021年へ向けて、着実にレベルアップしていることを伺わせた。

「久々の大会はうれしかったが緊張した。大会がなくなって練習だけを続けてきた期間に、楽しんで練習すれば、さらに成長できると感じた。東京オリンピックでは自分らしい演技をして金メダルをとりたい」

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