練習のできない、この時期に誰が一番頑張ったかが北京オリンピックでわかる

紀平梨花

フィギュアスケート

フィギュアスケート女子のエース、紀平梨花(17)。2018年、トリプルアクセルを武器にグランプリシリーズ優勝という華々しいシニアデビューを果たした紀平だが、シニア2年目の2019-2020シーズンは強力なライバルが現れた。4回転ジャンプやトリプルアクセルを持ち味にするロシアの3人の選手たちだ。グランプリシリーズでは2大会とも彼女たちの後じんを拝して2位。
ロシア勢に追いつこうと、グランプリファイナルでは、4回転サルコーに挑んだが、失敗。
表彰台をロシアの3人が独占し、紀平の連覇はならなかった。

「4回転に挑戦できたことは大きな一歩。でも、あとから考えると、4回転を入れるなら決めたかった。それか4回転を避けて表彰台に上がりたかった」

ロシア勢への雪辱を誓っていた2020年3月の世界選手権は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止になった。

「世界選手権は一番大事な試合。去年の4位よりもっといい順位を目指していたので、悔しかったけど、来年の世界選手権で実力を出したい」

例年は4月以降、アイスショーの出演のほか、来シーズンの振り付けや技術向上のために海外合宿を行う。しかしそれもままならず、ほとんどを自宅で過ごす日々
ふだん通りの練習ができない状況が続いているが、英会話や強度を上げたトレーニングなど今しかできないことに取り組んでいると話す。

「練習のできない、この時期に誰が一番頑張ったかが北京オリンピックでわかる。
みんなが氷上で練習できないときに、どんなことをして過ごしたかというのがこの先につながってくる」

2022年の北京オリンピックで金メダルという目標は、絶対に変えない。

フィギュアスケート