一瞬一秒も手を抜かなかった

田中マルクス闘莉王

サッカー

2019年12月1日。“闘将”がユニフォームを脱いだ。

「心に燃えている炎が消えそうになったら、何歳であれ引退しようと決めていた」

ブラジル出身の田中マルクス闘莉王は、1998年に来日。
2003年に日本国籍を取得し、アテネオリンピックに出場。2010年のワールドカップ南アフリカ大会では、日本のベスト16に貢献した。
Jリーグでは、広島・水戸・浦和・名古屋、京都と渡り歩き、2006年にはMVP。
ベストイレブン選出は9回を数えた。

「試合に関しては、一瞬も一秒も手を抜くことなく、全力で気合いを入れてやってきた。
時には頭が割れてでも、肉離れをしても、鼻が折れていてもピッチに戻ろうとした、その気持ちが誇りに思う」

そして闘将の魂を、最後のメッセージに込めた。

「今はきれいなサッカーばかり。
泥臭く、技術がすぐれなくても、僕みたいに一生懸命やって、
“サポーターに喜ばれる”という姿勢を無くしてほしくない」

サッカー