
バージニア州(南部)
南部バージニア州は人口が830万人余りで、13人の選挙人が割り当てられています。首都ワシントンに隣接し、国防総省やCIA=アメリカ中央情報局が本部を構えていて、政治の関係機関で働く人たちが多く暮らしているほか、黒人の人口が20%近くに上ります。伝統的には保守の地盤ですが、近年では、州北部を中心にリベラルな有権者も増えています。

過去の大統領選挙では、共和党が強い州でしたが、2008年には民主党が躍進して44年ぶりに勝利し、オバマ大統領の誕生に結びついたことから、両党の勢いをみるうえで重要な州にもなっています。
バージニア州は、民主党の副大統領候補のケイン氏の地元で、党の元全国委員長が州知事を務めていることや、クリントン氏が厚い支持を受ける黒人の割合が多いことなどからクリントン氏に有利とみられています。一方、共和党のトランプ氏は、党の大統領候補に正式に指名されたあと、副大統領候補のペンス氏とともに初めてとなる集会をバージニア州で開くなど、票の切り崩しを目指しています。
