
ノースカロライナ州(南部)
南部ノースカロライナ州は人口が1000万人余りと、全米で9番目に多い州で、15人の選挙人が割り当てられています。かつては、たばこの栽培や家具作りが盛んでしたが、近年では金融関連の企業が増え、アメリカ第2の金融都市となっているほか、研究施設なども数多く進出しています。

人口のおよそ7割を白人が占めている伝統的な保守の地盤で、1980年以降の大統領選挙では、ほぼ毎回、共和党の候補が勝利を重ねてきました。一方で、黒人の人口も20%余りと比較的、多いのが特徴で、2008年の選挙では、黒人の有権者層から支持を集めたオバマ大統領が、わずかな差で民主党の候補として28年ぶりに勝利を収めました。
民主党のクリントン氏と副大統領候補のケイン氏は、何度もノースカロライナ州に入り、共和党が強い地盤ながらも、クリントン氏は黒人を中心とした有権者からの支持を集めているとみられます。
一方、共和党のトランプ氏も、ノースカロライナ州を重要な州の1つと位置づけて、現地を頻繁に訪れて遊説を行ったり、テレビ広告を放送したりして支持の拡大を図っています。
