
ニューハンプシャー州(東部)
カナダと国境を接する東部ニューハンプシャー州は、人口がおよそ130万人で、4人の選挙人が割り当てられています。大統領候補を選ぶ予備選挙が全米で初めて行われることから、政治への関心が比較的高い州の1つです。

リベラルな土地柄としても知られ、2008年には、オバマ大統領がおよそ10ポイント差で勝利したほか、ことし2月に行われた民主党の予備選挙では、格差是正を前面に掲げたサンダース上院議員が、クリントン氏に20ポイント余りの大差をつけて勝利しました。このためクリントン氏は、ことし7月にニューハンプシャー州でサンダース氏とそろって集会を開くなどして、本選挙に向けた挙党態勢の構築に取り組んでいます。
一方、ニューハンプシャー州の予備選挙での勝利で勢いづいた共和党のトランプ氏も集会を開き、人口の90%以上を占める白人層に移民政策を訴えて支持の広がりを図っています。ただ、ニューハンプシャー州には無党派層が民主党や共和党の支持者よりも多い4割ほどいることから、無党派層の票の行方が勝敗の鍵を握ると言われていて、今後の両陣営の無党派層への浸透が焦点となります。
