コロラド州（西部）

西部コロラド州は人口５４０万人余りで、９人の選挙人が割り当てられています。ロッキー山脈のふもとで、石油や鉱物資源に恵まれています。伝統的に共和党の地盤ですが、近年は、ハイテク産業の成長に伴い人口が増加し、都市部を中心に無党派層や民主党の支持者が増えているほか、中南米からのヒスパニック系の住民が２０％を超えていて、こうした層が勝敗の鍵を握るとみられています。

２０１２年には、州知事は民主党のほか、州議会も上下両院ともに民主党が多数を占めましたが、２０１４年の中間選挙では、全国的な追い風に乗り、州の議会上院で共和党が多数を奪還しました。しかし、共和党のトランプ氏は、不法移民を強制送還すると訴え、強硬路線を維持していることなどから、ヒスパニック系の有権者への支持は伸ばせていません。

こうしたなか、民主党のクリントン氏は頻繁にコロラド州に入り、デンバーといった都市部で、支持の厚いヒスパニック層や女性に加えて、無党派層や若者を中心に支持をさらに広げたい考えです。