
ユタ州(西部)
西部ユタ州は人口およそ300万で、6人の選挙人が割り当てられています。ロッキー山脈の西側に位置する内陸の州で、鉱業や農業などが盛んで、州都のソルトレークシティーでは2002年に冬のオリンピックが開かれました。人口の8割は白人で、ヒスパニック系が10%余りいます。また、人口の6割は厳格な教義を重んじるモルモン教徒です。

ユタ州は、保守的な土地柄で知られ、大統領選挙では1968年以降、一貫して共和党の候補が勝利しています。
今回の選挙には、ユタ州出身のモルモン教徒である、CIA=中央情報局の元職員、エバン・マクマリン候補が無所属で立候補しています。マクマリン氏は共和党の下院議員団の政策担当部長を務めたことがありますが、共和党のトランプ候補には強く反発していて、州内の世論調査ではトランプ氏や民主党のクリントン候補と競り合っています。
このため、アメリカのメディアはマクマリン氏がユタ州で勝利すれば、トランプ氏にとって打撃になると伝えていて、仮にマクマリン氏が勝利すれば、無所属の候補が州で勝利をおさめるのは48年ぶりのことになります。
