大相撲 名古屋場所8日目 横綱 照ノ富士は初日から8連勝

大相撲名古屋場所は中日8日目、横綱 照ノ富士は湘南乃海に勝って、初日から8連勝で勝ち越しを決めました。

照ノ富士は中日8日目の21日、横綱初挑戦で2敗の湘南乃海と対戦しました。照ノ富士は立ち合いのあと、すぐさま左の上手を取る得意の形になり、力強く攻めて最後は「押し出し」で勝ちました。

照ノ富士はただ1人、初日から8連勝で勝ち越しを決めました。照ノ富士が中日に勝ち越しを決めるのは、8回目の優勝を遂げた去年の夏場所以来です。

また、大関陣でただ1人、2敗の琴櫻は宇良と対戦し、休まず攻めて「突き出し」で勝ち、6勝目を挙げました。

このほか、負け越せば大関から陥落する角番の貴景勝は、関脇 霧島に「押し出し」で勝ち、3勝目を挙げました。

一方、10勝以上を挙げれば大関に復帰する霧島は中日で4敗目を喫しました。

このほか十両では、ことし3月の春場所で右足を痛めながら、新入幕として110年ぶりとなる優勝を果たした尊富士が、この場所の千秋楽以来となる出場を果たしました。

初めて大いちょうを結って本場所の土俵に上がった尊富士は、1敗と好調の阿武剋に寄り切りで勝ち、復帰の土俵を白星で飾りました。

中入り後の勝敗

▽遠藤に十両の朝紅龍は、遠藤が「押し出し」で勝ちました。

▽狼雅に北勝富士は、狼雅が「寄り切り」。

▽宝富士に武将山は武将山が「引き落とし」。

▽美ノ海に錦富士は、美ノ海が「寄り切り」で勝って6勝2敗と星を伸ばしました。

▽輝に一山本は、一山本が「寄り切り」。

▽錦木に千代翔馬は、千代翔馬が「下手投げ」。
錦木は初日から8連敗で3場所連続の負け越しが決まりました。

▽若隆景に正代は、正代が「突き落とし」。
正代は3日目から6連勝で6勝2敗としました。
若隆景は3敗に後退しました。

▽翠富士に竜電は、翠富士が「下手出し投げ」。

▽金峰山に琴勝峰は、金峰山が「上手投げ」。

▽佐田の海に玉鷲は、佐田の海が「突き落とし」。

▽王鵬に欧勝馬は、王鵬が「寄り切り」。

▽御嶽海に隆の勝は、隆の勝が「寄り切り」。

▽熱海富士に若元春は、熱海富士が「寄り切り」。

▽平戸海に明生は、平戸海が「寄り切り」。

▽豪ノ山に阿炎は、阿炎が「上手投げ」。

▽大の里に翔猿は、大の里が「押し出し」。
大の里は4連勝で5勝3敗としました。

▽宇良に大関 琴櫻は、琴櫻が「突き出し」で勝って6勝2敗としました。

▽大関 貴景勝に関脇 霧島は、貴景勝が「押し出し」で勝ちました。
角番の貴景勝は3勝5敗。
10勝以上で大関に復帰できる霧島は4勝4敗となりました。

▽大関 豊昇龍に大栄翔は、豊昇龍が「はたき込み」。

▽湘南乃海に横綱 照ノ富士は、照ノ富士が「押し出し」で勝ってただ1人、初日から8連勝で勝ち越しを決めました。

大相撲名古屋場所は中日8日目を折り返して横綱 照ノ富士がただ1人勝ちっぱなし。

2敗で大関 琴櫻と平幕の正代、美ノ海の3人が続いています。

照ノ富士「落ち着いてじっくりやろうと思っていた」

8連勝で中日勝ち越しを決めた横綱 照ノ富士は「落ち着いてじっくりやろうと思っていた。まわしを取ったし、圧力がかかっていたのがよかった」と振り返ったうえで、後半戦に向けては「もう一度気を引き締めていく」と力強く話していました。

2敗を守った大関 琴櫻は「目の前の一番に集中して、自分のやるべきことをやるだけだ」と淡々と話していました。

大関 豊昇龍は3敗に踏みとどまり「焦らずにうまく取った。連敗しなかったからよかった。次の相撲に集中して頑張る」と話していました。

角番の大関 貴景勝は関脇 霧島に勝って3勝目を挙げ「勝たないと意味がない。白星をあげたのは、負けるよりはいいのではないか。自分が一番力を出せるように準備してやっていくしかない」と、淡々と話していました。

敗れた霧島は大関復帰に向けて残り7日で6勝が必要となり「何もできなくて悔しい。緊張はないが、ここ一番と思ったら体が硬くなる。勝つために一生懸命、一日一日最後まで気持ちを入れていく」と、話していました。

復帰の土俵で白星を挙げた十両の尊富士は「すごい声援だったので、優勝したときより注目されているのかなと思った。硬くなっていたが自分を信じていった」と、振り返りました。

休場の原因となった右足首の状態については「けがをして半年もたってないので、不安はある。まだ慣れていないが、やっていくしかない」と、話していました。