岡山県警 50代警視を逮捕 性的暴行しようとした疑い 容疑否認

岡山県警察本部の50代の警視が知人の女性に性的暴行をしようとした疑いで逮捕されました。警察によりますと、容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、岡山県警察本部の警視で組織犯罪対策第一課の課長、和田弘男容疑者(57)です。

警察によりますと、ことし5月中旬、岡山市内で知人の女性に性的暴行をしようとした疑いがもたれています。

当時、勤務時間外だったということです。

警察は、先月上旬、女性からの被害届を受け、関係者から事情を聞くなどして捜査を進めていました。

警察によりますと調べに対し、「全く事実と異なります」と供述し、容疑を否認しているということです。

岡山県警察本部の川口晃警務部長は、「幹部職員がこのような事件を起こしたことは言語道断であり、極めて遺憾であります。今後、捜査により全容解明を図り、厳正に対処いたします」とコメントしています。

岡山県警で不祥事相次ぐ

岡山県警察本部では、去年からことしにかけて警察官による不祥事が相次いでいます。

去年8月には、倉敷市の児島警察署の巡査部長が、家出していた10代の少女を勤務する駐在所に宿泊させ、抱きついたなどとして、停職の懲戒処分を受けました。

また、ことし1月には、当時の交通部長で、県警察本部の昇任試験の選考委員だった警視正が、部下の女性警察官に対して出題される可能性がある問題を教えたり、セクハラにあたる言動を繰り返したりしたとして、減給の懲戒処分を受けました。

ことし4月には、岡山市の岡山南警察署の巡査長が、証拠品として署内に保管されていた現金を盗んだり、捜査で関わった住宅から他人名義の通帳を持ち去ったりしたとして懲戒免職になりました。

このほか、岡山県警察本部から管区警察学校に出向していた警視正が、マッチングアプリで知り合った複数の女性に性的暴行をしたとして逮捕・起訴されました。

警視正はことし2月に死亡し、検察は不起訴としています。