バイデン大統領に撤退圧力“この数日が決断ヤマ場”米メディア

アメリカのバイデン大統領に対して選挙戦からの撤退圧力が強まる中、アメリカのメディアはバイデン陣営やホワイトハウス内でも悲観的な見方が広がっているとして、これからの数日間が大きなヤマ場になると伝えています。一方、バイデン大統領は19日来週、自身の選挙運動を再開する考えを示しました。

アメリカ・CNNテレビは19日、バイデン陣営やホワイトハウスの関係者など20人以上に話を聞いたところ、状況は暗く、混乱しているとしたうえで、「バイデン氏が選挙戦にとどまるべきだと本心から語る人間はいないだろう」という関係者の話を紹介し、悲観的な見方が広がっていると伝えています。

また、AP通信は「党内での危機感の高まりとバイデン氏の自己肯定感のせめぎあいだ」などとして、バイデン氏が選挙戦から撤退するかどうかの決断はこれからの数日間が大きなヤマ場になると伝えています。

バイデン氏に対して公然と撤退を求める民主党の議員は増え続けていて、19日時点で、上下両院あわせて少なくとも30人になりました。

一方、バイデン氏は19日、声明を発表し、前日に行われたトランプ氏の指名受諾演説について、「彼は自分自身の不満に焦点をあてていた。われわれを団結させるような計画は示さなかった」と批判した上で来週、自身の選挙運動を再開する考えを示しました。

バイデン氏は17日、新型コロナウイルスの検査で陽性となり、自主隔離を続けていますが、主治医によりますと快方に向かっているということです。