トランプ前大統領 “FRBは大統領選前に利下げすべきでない”

トランプ前大統領は、アメリカのメディア、ブルームバーグのインタビューで、FRB=連邦準備制度理事会は秋の大統領選挙の前に利下げをするべきではないとけん制しました。

トランプ氏は6月25日にブルームバーグのインタビューに応じ、その内容が7月16日に掲載されました。

この中でトランプ氏は、大統領に返り咲いた場合、2026年に任期を迎えるFRBのパウエル議長について、「正しいことをやっていると私が判断できれば、彼に任期をまっとうさせるだろう」と述べて、任期途中には解任しない意向を示しました。

インフレ率の低下傾向を受けて、市場ではFRBがことし9月の会合で利下げに踏み切るとの観測が広まっています。

トランプ氏は、多くの国の歴史をみても、インフレは最終的に国を滅ぼすとしたうえで、大統領選挙前の利下げについて「そうすべきではないと分かっていながら、FRBは実行するかもしれない」と述べて、大統領選挙の前に利下げをするべきではないとけん制しました。

また、通貨について、トランプ氏は「私たちは大きな通貨の問題を抱えている。強いドルと弱い円、弱い人民元で、これはとんでもないことだ。アメリカは非常に悪い立場にある」と述べて、ドル高の是正を示唆しました。

さらに、財務長官の候補としてJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOを検討しているか問われると、トランプ氏は「ダイモンCEOをとても尊敬している」として、財務長官の候補の一人だという考えを明らかにしました。