兵庫 斎藤知事「県政を立て直す」辞職しない考え重ねて示す

兵庫県の斎藤知事は記者会見で、県の元局長が作成した自身にパワハラの疑いがあるなどとする文書への対応をめぐり、進退を問われたのに対し「職員との信頼関係を再構築し、県政を立て直す」と述べ、辞職しない考えを重ねて示しました。

兵庫県の元局長が作成した、斎藤知事にパワハラの疑いがあるなどとする文書への対応をめぐり、3年前の知事選挙で斎藤知事を推薦した自民党の県連会長を務める末松・元文部科学大臣は、14日の県連大会で「県民へのサービス提供が滞ることがあってはならず、知事には、大きな、正しい決断をしていただきたい」と述べました。

これを受けて、斎藤知事は、16日の記者会見で、「前回の選挙で大きなご支援を受けた末松氏のご指摘は、真摯(しんし)に受け止めさせていただきたい」と述べました。

そのうえで、みずからの進退について記者団から問われたのに対し「選挙では多くの負託をいただいた。コロナ後の新しい兵庫県に向けて、よりよい県政を目指していくのが私の責任だ。職員との信頼関係を再構築し、県政を立て直すことは、時間がかかり、道は険しいかもしれないが、前に進めていくことが私の県民の皆さんへの責任の果たし方だ」と述べ、辞職しない考えを重ねて示しました。

維新 遠藤国対委「説明責任果たせる環境整えられるよう」

3年前の知事選挙で斎藤知事を推薦した、日本維新の会の遠藤国会対策委員長は記者団に対し「いまはクロかシロかわからず真実がどこなのか定かでないので、それをはっきりさせることの優先順位が高い。政治や政策の推進力は県民や有権者に理解されてこそで、それが完全に空洞化して『自分だけやる』と言っても県議会や県民の思いに応えられる環境にはならない。知事選挙でともに推薦した自民党は突き放すようなことを言っているが、百条委員会をはじめ、あらゆる場面で説明責任を果たせる環境が整えられるよう維新の会の県議団に私からもお願いしたい」と述べました。