ゴルフ 古江彩佳が帰国 メジャー制覇「信じられなかった」

フランスで行われた女子ゴルフの海外メジャー大会で初優勝を果たした古江彩佳選手が帰国し「本当にうれしかったし、ありえないと思った。メジャー大会で優勝することが信じられなかった」と改めて喜びを語りました。

古江彩佳 逆転で海外メジャー初優勝

古江選手は、今月14日までフランスで行われた今シーズンの海外メジャー第4戦で通算19アンダーで優勝し、日本選手で男女を通じて5人目の海外メジャー制覇を果たしました。

古江選手は16日夕方羽田空港に到着し、報道陣の取材に応じました。
古江選手はまず「本当にうれしかったし、ありえないと思った。メジャー大会で優勝することが信じられなかった。たくさんのメッセージもいただいて、皆さんが見ていたんだなと実感した」と改めて喜びを語りました。

難しいパットを立て続けに決めるなど、優勝につながった最終ラウンド後半のプレーについては「攻めるしかないと思って気持ちを切らさずに最後まで頑張った。最終18番のイーグルパットは勝つためには入れるしかないという気持ちだった」と振り返りました。

古江選手は、7月に開幕するパリオリンピック出場はなりませんでしたが「自分でプレッシャーを与えすぎていたかもしれないが代表争いを終えてから気が楽になった。ゴルフに集中できて、それもあって優勝できたのかなと思う」と話していました。そして、今後については「しっかり切り替えて、また次の優勝を狙っていくだけだと思う」と意気込みを語りました。

◇古江彩佳(ふるえ・あやか)選手

古江彩佳選手は兵庫県出身の24歳。有力選手がそろう2000年度生まれの「プラチナ世代」と呼ばれる選手の1人です。両親の影響で3歳でゴルフを始め、アマチュア時代にはJGA=日本ゴルフ協会のナショナルチームのメンバーとして豊富な国際経験を積みました。

身長1メートル53センチと小柄ながら、正確なショットとパットによる堅実なプレースタイルが持ち味で、国内ツアーでは2019年に史上7人目のアマチュア優勝を果たすと、プロ転向後も6勝を挙げています。

2021年、フランスで行われた海外メジャー大会で4位に入り、その年のアメリカツアーの最終予選会で出場権を獲得すると、翌年から本格的に参戦して7月に初優勝を果たしました。その後もアメリカツアーで安定した成績を残し続け、出場を目指したパリオリンピックの代表選考レースをリードしましたが、最終盤でかわされ出場権を逃していました。