米海軍オスプレイ 岩国基地配備 “最大限配慮を” 官房長官

山口県のアメリカ軍岩国基地に海軍のオスプレイが配備されることについて、林官房長官は、日米同盟への揺るぎないコミットメントを示すものだとしたうえで、騒音や安全に最大限配慮するようアメリカ側に求めていく考えを示しました。

アメリカ軍は抑止力の強化などのため、山口県の岩国基地の航空機を更新する方針で、ことし後半に海軍の空母艦載機部隊にCMV22オスプレイなどが配備される予定です。

海軍のオスプレイの国内配備は初めてとなります。

林官房長官は午前の記者会見で「日米同盟の抑止力と対処力に対するアメリカの揺るぎないコミットメントを示すものと認識している」と述べました。

そのうえで「オスプレイの安全性は累次の機会に確認し、問題ないと考えており、アメリカ側からは騒音を含め地元へのあらゆる努力と配慮を維持するとの説明を受けている。いずれにしても飛行運用に際しては引き続き騒音や安全に最大限配慮するよう求めていきたい」と述べました。

一方、具体的な配備時期について「アメリカ軍の運用に関わることであり、現時点で答えることは困難だ」と述べました。

共産 小池書記局長「事故原因不明 配備は言語道断」

共産党の小池書記局長は記者会見で「去年11月に鹿児島県屋久島沖でアメリカ軍のオスプレイの事故が起きたが、事故原因が全く明らかになっていない。自衛隊が所有するものを含むすべてのオスプレイの日本からの撤去が必要であるにもかかわらず、海軍で新たに配備するのは言語道断だ。多くの住民が不安を高めているときに、配備は絶対に許されない」と、述べました。