佐渡に4軒の古民家使った「分散型」宿泊施設 開業前に報道公開

新潟県にある「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録を審議する世界遺産委員会が7月下旬に開かれるのを前に、観光客に佐渡市内をめぐってもらい活性化につなげようという「分散型」の宿泊施設が報道公開されました。

「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録を審議する世界遺産委員会の開催が7月下旬に迫るなか、地元では観光客増加への期待が高まる一方、宿泊施設や交通手段の確保が課題になっています。

こうしたなか新しい宿泊施設が市内の相川地区に7月、開業することになり、15日の記念式典で報道公開されました。

この施設は、4軒の古民家を1つのホテルとして一体的に運用するもので、観光客に地区をめぐってもらうため、金銀山の歴史を紹介する施設でチェックインするほか、歓迎のドリンクをまちなかのバーで提供します。

古民家の1つは古い町並みが残る京町通り沿いにあり、採掘が盛んだったころの雰囲気を感じることができます。

運営会社の雨宮隆三社長は「『佐渡島の金山』が世界文化遺産に登録された場合、相川への来訪者が増えると思うが、宿泊を通じて、金山だけではない相川地区の魅力を楽しんでもらいたい」と話していました。