FC東京 松木玖生がチーム離脱へ 海外移籍前提の準備のため

サッカーJ1のFC東京でキャプテンを務める松木玖生選手が、海外移籍を前提とした手続きと準備のため、チームを離れることになりました。

これはFC東京が13日に発表しました。

それによりますと、松木選手は海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため、13日夜に東京 国立競技場で行われるJ1、アルビレックス新潟との試合を最後に、チームから離脱するということです。

松木選手は北海道出身の21歳。

豊富な運動量と強じんな体で球際の攻防や、ボールを奪い取る能力に優れたミッドフィルダーで世代を代表する選手として、パリオリンピックのアジア最終予選でパリ大会の出場権獲得に貢献しました。

しかし、7月に発表されたオリンピックの代表メンバーから外れ、日本サッカー協会は「移籍の可能性がある」と説明していました。

関係者によりますと、移籍先はイングランドプレミアリーグのサウサンプトンで、次のシーズンは、トルコのクラブに期限付きで移籍する見通しだということです。

13日夜の試合で後半16分から途中出場した松木選手は攻守で持ち味の力強いプレーを見せて詰めかけた5万7885人の観客を沸かせました。

試合後は、サポーターを前に「高校からFC東京に来て出場機会をもらって一人前の大人になれた。皆さんと分かち合えた時間は忘れることはないし、この先も自分の心に必ず残る」と感謝の思いを伝えました。

そして、「自分の決めた道を貫き通して信じて、FC東京に在籍した偉大な選手になれるよう頑張っていきたい」と海外挑戦に向けて決意を語りました。

「ここからしっかり成り上がっていきたい」

松木玖生選手は、試合後インタビューに応じ、FC東京への思いについて「プロに入っていろんな経験をさせてもらったのも、活躍できたのも、このチームのおかげだと思うので感謝したい」と話しました。

自身の海外挑戦については「小さいときから海外に行きたいと思っていた中で、チャンスが目の前に現れてチームも後押ししてくれた。すごく難しい判断ではあったが、自信を持って決断することができた」と振り返りました。

また、長く海外でプレーしていたチームメートの長友佑都選手と話したことを明かし、「海外に向けての気持ちの部分を話してもらい、『羽ばたいてほしい』と言われた。ここからしっかり成り上がっていきたい」と語りました。

そして「目標としているイングランドプレミアリーグに向けて準備したいと思うし、チャンピオンズリーグで優勝したい。地道にやっていきたい」と前を見据えました。

また、代表メンバーから外れたパリオリンピックについては「金メダルという結果を日本に持って帰ってきてもらいたい。自分以外の選ばれなかった選手の思いも背負ってプレーしてくれると思うので、楽しみに見たい」と代表となったメンバーにエールを送りました。