北朝鮮 NATO首脳宣言に反発「最も強力に糾弾する」

NATO=北大西洋条約機構が首脳宣言で、ロシアへの軍事支援を行っているとして北朝鮮を非難したことに対して北朝鮮外務省は「最も強力に糾弾する」と反発しました。

NATO=北大西洋条約機構は、10日に採択した首脳宣言で、北朝鮮についてイランとともに「ロシアへ直接、弾薬や無人機などの軍事支援を行っており、ロシアによるウクライナへの侵攻をあおっている」と厳しく非難しました。

これについて北朝鮮外務省は13日、国営通信を通じて報道官の談話を発表しました。

談話では、首脳宣言は「地球規模の軍事的対立をあおるものだ」と非難し「最も強力に糾弾する」と反発しています。

そして「わが国は重大な脅威を絶対に見過ごさず、より強力な水準の対応で戦争の脅威を抑止する」と強調し、アメリカなどに対抗する軍事力の強化を正当化しました。

北朝鮮は7月1日、新型の戦術弾道ミサイル「火星11型」の発射実験に成功したと発表し、軍事力の強化に拍車をかける姿勢を鮮明にしています。

さらに7月中に「超大型弾頭」の爆発力などを確認するため、改めて「火星11型」の発射実験を実施すると予告していて、関係国が警戒と監視を続けています。