大谷翔平 タイガース戦で決勝打 チーム連敗止める【一問一答】

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が12日、タイガース戦で決勝打となるエンタイトルツーベースヒットを打ってチームの連敗を「4」で止めました。

ナショナルリーグ西部地区首位のドジャースは、相手の本拠地デトロイトでアメリカンリーグ中部地区4位のタイガースと3連戦の初戦に臨みました。

大谷選手は1番・指名打者で先発出場し、1回の第1打席は、ここまで10勝をマークしている相手先発のサウスポー、スクーバル投手の150キロ台後半のボールを打ってサードゴロでした。

3点をリードされた3回は、ランナー一塁の場面で大谷選手に第2打席が回り、高めのスライダーを打ちましたがセンターフライでした。

2対3で迎えた5回は、2アウトランナーなしで第3打席に立ち、インコース低めの155.4キロのボールを逆方向に打ちましたがレフトフライとなり、今シーズンのサイ・ヤング賞の有力候補にもあげられているスクーバル投手との対戦は3打数ノーヒットでした。

このあと、1点を追う8回の第4打席は、3人目で登板した右投げピッチャーと対戦し、アウトコース低めの変化球に空振り三振となりましたが、ドジャースは、ここから3者連続ヒットで3対3の同点に追いつきました。

そして9回、ドジャースが2アウト一塁三塁のチャンスを作ると、大谷選手に第5打席が回り、相手5人目の左ピッチャーのインコースの力強いボールを振り抜きました。

打球はセンターの頭上を越え、ワンバウンドでフェンスに飛び込むエンタイトルツーベースヒットとなって、勝ち越しに成功しました。

大谷選手のタイムリーヒットが決勝打となって、ドジャースが4対3で競り勝ち、連敗を「4」で止めました。

大谷選手は、5打数1安打1打点、打率は3割1分2厘となりました。

大谷「なんとか打ちたいと思って 連敗を切りいい流れを」

試合後、取材に応じた大谷翔平選手は、勝ち越しのタイムリーヒットの場面について「なんとか打ちたいと思っていて、打った瞬間は、打球が外野の頭上を抜けるかどうか分からなかったが、抜けてほしいという気持ちで走っていた」と振り返りました。

そのうえで、「連敗を切って、いい流れを持ってくるというのが大事だと思っていた。3連戦の初戦を取れたのが大きいと思う」と話していました。

山本由伸 キャッチボールを再開

ドジャースのロバーツ監督は試合前の取材の中で、現在、けが人リストに入っている山本由伸投手の状態について、「今週に入って2回、キャッチボールをした。あすも行う予定だ」と話し、本拠地のドジャースタジアムでキャッチボールを再開したことを明らかにしました。

距離は、およそ18メートルで、痛めていた肩や腕に痛みはないということです。

山本投手は6月16日に、右肩の「腱板」という肩の筋肉と上腕をつなぐ部分に炎症が見つかったためけが人リスト入りし、これまではボールを投げずに治療に専念していました。

ドジャースは、山本投手のほかにも、ここまで8勝を挙げていたグラスナウ投手が腰の張りのためけが人リストに入るなど、けがや不調による先発陣の離脱が相次いでいます。

【大谷翔平 一問一答】

大谷選手は、9回に勝ち越しとなるタイムリーツーベースヒットを打った試合後、10日ぶりに報道陣の取材に応じました。

連敗中のチームにとってどれほど大事な試合だったのかや、7月5日の誕生日の後、初の取材対応だったこともあり30歳となっての心境などについて、およそ7分間質問に答えました。

〈アメリカメディア〉
Q.スイングの修正を試みている?
A.毎回変えていろいろ試してはいますけど、まあ打ち取られてはいたんですけど、スイング自体はよかったかなと思うので、最後まで継続してというか、それでいきました。

Q.4連敗中でけが人も多いが、きょうの勝利はどれくらい重要なものだった?
A.シリーズの初戦ということもありましたし、なんとか、勝つか勝たないかはだいぶ違うと思うので、連敗中というのもそうですけど、あとはもうオールスター前の最後の一押しだと思うので、オールスターに入る前にしっかり連勝して、後半に臨めればなと思っています。

Q.この2か月チームの勝率は5割ほどだが、フラストレーションはたまっている?
A.まあ必ずある状態ではあると、こういうのは来ると思うので、なんとかきょうみたいに1点差のゲームをしっかりとものにできれば、あとはけがをしている人たちが帰ってきたときに、また波に乗れるのではないかなと思います。

Q.シーズン通して見るとまだ得点圏での打率がいまいちだが、調整をし続けている?
A.そうですね、基本的には状況によりけりのバッティングはあると思うんですけど、やること自体はそこまで変わらないので、打てていないのは自分のスキル不足というか、技術不足なんじゃないかと思っているので、そこを上げる作業を今後もやりたいなと思います。

Q.タイムリーを打った最後の打席ではなにが見えた?
A.ボールが見えました(笑)

Q.タイガースのスクーバル投手という手強い先発ピッチャーが相手の試合で逆転勝ちだったが、この試合はどれくらい大事だったのか。
A.もちろんすばらしい投手でしたし、なかなかこっちに流れが来ないなかで、そのなかでもみんな球数を稼いだり、そこまで長いイニングを投げさせなかったと思うので、その結果が、最後になってこういう形になっているのかなと思います。

〈日本メディア〉
Q.今月5日に30歳の誕生日を迎えたが、体力や精神的な変化を感じるか。
A.んー、フィジカルの面はもちろん、技術的にはもちろんそうですし、フィジカルの面も毎年、よりいい状態で臨めていると思うので、ことしももちろん去年よりも状態はいいですし、んー、その階段を一歩ずつ登っているとは思うので、特にまあ、年齢というのは数字だけだと思うので、今のところは順調に来ているんじゃないかと思います。

Q.どういう30歳、30代にしたいか。
A.どうなんですかね、まあ区切りがいいだけなので、あまり気にすることなくというか、そのまま行きたいなと思っています。

Q.松井秀喜さんや、イチローさん、ヤンキースのジャッジ選手など、30歳前後にキャリアハイとなる選手も多いが、自身としてはまだ伸びしろを感じている?
A.さっきも言いましたけど、もちろん技術も年を重ねるごとに上がっていますし、今のところフィジカルの面も毎年毎年更新しているので、数字的にもいい状態を保っているかなと思いますし、維持するというよりかは、もっとどんどん上げていくイメージでオフシーズンも取り組んでいるので、今のところはいいペースではないかと思います。

Q.結婚して最初の誕生日は家族でお祝いがあったか。
A.はい、あの、してもらいました。家で。はい。

Q.妻がケーキを作ってくれた?
A.はい。

Q.どんなケーキだったか。
A.おいしいケーキでした。

Q.オールスターゲームのレッドカーペットには妻も一緒に参加するか。
A.今のところはまあ、その予定ではいますけど、どうなるのかはまあ、当日にならないとわからないですけど。

Q.愛犬も一緒に行く?
A.一緒には行くとは思います、はい。