NYダウ平均株価 4万ドル台 約2か月ぶり回復 利下げ観測強まる

12日のニューヨーク株式市場はFRB=連邦準備制度理事会が9月にも利下げに踏み切るとの観測が強まったことを背景に、ダウ平均株価がおよそ2か月ぶりに終値で4万ドル台を回復しました。

ニューヨーク株式市場ではこの日、発表されたアメリカの消費者の景気の見方についてミシガン大学が調査した指数が市場予想を下回ったことなどから、FRBが9月にも利下げに踏み切るとの観測が強まりました。

このため、景気の先行きへの期待から買い注文が増える展開となり、ダウ平均株価は一時、前日に比べて500ドルを超える大幅な値上がりとなって、4万ドルを超え、取り引き時間中の最高値を更新しました。

終値は前日に比べて247ドル15セント高い4万ドル90セントと、5月中旬以来、およそ2か月ぶりに4万ドル台を回復しました。

市場関係者は「11日に発表されたアメリカの6月の消費者物価指数の伸びが市場の予想を下回ったことが投資家の間の安心材料となっていて、利下げへの期待が株価を押し上げている」と話しています。