中国 習主席 ソロモン諸島とバヌアツの首相と会談 関係強化へ

日本で来週、「太平洋・島サミット」が開かれるのを前に、中国の習近平国家主席は、南太平洋のソロモン諸島とバヌアツの首相と相次いで会談し、両国との関係をさらに強化する考えを示しました。

ソロモン諸島 マネレ首相

中国外務省によりますと、習近平国家主席は南太平洋のソロモン諸島のマネレ首相、バヌアツのサルワイ首相と12日、北京でそれぞれ会談しました。

バヌアツ サルワイ首相

この中で習主席は「中国とソロモン諸島など、太平洋の島しょ国との友好協力は、発展を実現する誠実な支援だ」と述べ、農村開発やインフラ整備を通じて関係をさらに強化する考えを示しました。

また「中国は地政学的な勢力範囲を求めず、他国の内政に干渉しない」と強調し、南太平洋地域への関与を深めるアメリカをけん制しました。

中国は南太平洋地域で、巨額の援助や投資に加えて安全保障などの分野でも島しょ国との連携を強化しています。

日本では来週、南太平洋の国や地域の首脳らを東京に招いて「太平洋・島サミット」が開かれる予定で、中国としては対抗して影響力を強めるねらいがあるとみられます。