なでしこジャパン あす国内最後の強化試合へ 金沢で公式練習

サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」は、パリオリンピック前の国内最後の強化試合となる13日のガーナ戦を前に、金沢市の試合会場で公式練習に臨みました。試合が能登半島地震の復興支援マッチとして行われることについて、池田太監督は「ひたむきな姿を見せて何かを感じてもらえるような試合にしたい」と話しました。

オリンピックで初の金メダル獲得を目指す、世界ランキング7位の日本は、パリ大会前国内最後の強化試合として、13日、金沢市で世界65位のガーナと対戦します。

池田監督「連係を確認 もちろん勝利を目指したい」

12日は試合会場で公式練習が行われ、冒頭の15分が報道陣に公開されました。

この中では、キャプテンの熊谷紗希選手や司令塔の長谷川唯選手、それにパリ大会で背番号「10」を背負うことが発表された長野風花選手などが、ストレッチやダッシュを行って汗を流していました。

練習後、記者会見した池田監督は、13日の試合について「1人ひとりの状態を見ながら、攻守にわたるチームの連係を確認したい。もちろん勝利を目指したい」と話しました。

また、この試合が能登半島地震の復興支援マッチとして行われることについて、「今ここで試合をすることの意味をしっかり考えながら、皆さんにひたむきな姿を見せて何かを感じてもらえるような試合にしたい」と話していました。

試合は13日午後3時20分から行われる予定です。

日本サッカー協会は、チケット収入などを復興を支援する活動資金にあてることにしています。

キャプテン 熊谷紗希「しっかりチャレンジしていきたい」

キャプテンの熊谷紗希選手は、13日の試合について「ガーナは身体能力が高く、そういう選手たちを相手にするという意味では、予選リーグ第3戦のナイジェリア戦や第2戦のブラジル戦にも通じるところがある。自分たちがどう対応してどう自分たちのよさを出せるか、しっかりチャレンジしていきたい」と話しました。

そのうえで「オリンピック前に日本でできる最後の試合なので、日本の皆さんになでしこジャパンの強さやサッカーのおもしろさを伝えられるように、全力で頑張りたい」と話していました。

背番号「10」の長野風花「自分にしかできないプレーを」

パリオリンピックでエースナンバーの背番号「10」を背負うことになった長野風花選手は、「私自身、この番号がすごく偉大な番号であることは理解している。自分にしかできないプレーを悔いなくやっていきたい」と話しました。

そして、13日の強化試合に向けて「日本の皆さんの前で試合ができる貴重な機会なので、思い切りチャレンジする姿を見せたい。チームでも個人でもチャレンジして、いいイメージを持ってパリに向かいたい」と話していました。

金沢出身 北川ひかる「被災した方々に笑顔を届けたい」

金沢市出身でディフェンダーの北川ひかる選手は、ことし1月、帰省中に能登半島地震を経験しました。

北川選手は「能登半島を中心にこれからまだまだ復興していかないといけない。自分たちが被災した方々に笑顔を届けたい」と話しました。

そのうえで「あすは観客席が埋まると聞いているので、地元のピッチで自分らしいサッカーをしたい。皆さんに笑顔で『パリに行ってきます』と言えるように頑張りたい」と意気込みを話しました。