小池都知事 保育料無償化拡充 近隣県懸念も“引き続き進める”

東京都の小池知事は、都知事選挙の公約に掲げた保育料無償化の拡充が、行政サービスの格差拡大につながると、懸念する声が近隣の県から上がっていることについて「都としてなすべきことは引き続き進めていきたい」と述べました。

東京都の小池知事は今月7日に投票が行われた都知事選挙で、都が行っている第2子以降の保育料無償化を、第1子にも拡大することなどを公約に掲げて3回目の当選を果たしました。

これについて、千葉県の熊谷知事は今月9日、報道陣の取材に対し「『まだやるの』という感じだ。都の税収があるからできること、本来、国がやるべきことを行うことで、福祉の格差はどんどん開く。われわれはその差を努力で埋めることはできない」などと述べました。

こうした懸念の声が上がっていることについて、小池知事は12日の記者会見で「チルドレンファーストの政策は続けていく。都としてなすべきことは引き続き進めていきたい」と述べました。

そのうえで「少子化対策という観点から、国としてどう対応していくのかが今、問われていて、本来、国がなすべきことがたくさんあると思う」と述べました。