バイデン大統領へ撤退圧力 民主党の議会下院トップ懸念伝達へ

アメリカのバイデン大統領に対する選挙戦からの撤退圧力が収まらない中、与党・民主党の議会下院トップが議員たちから出ているバイデン大統領への懸念について聞き取りを続ける考えを示しました。
近くこうした懸念をバイデン大統領に直接伝えるとみられ、今後の判断にどう影響するか注目されます。

秋のアメリカ大統領選挙で再選を目指すバイデン大統領に対しては11日、新たに民主党の下院議員2人が選挙戦からの撤退を求める声明を発表しました。

ニューヨーク・タイムズによりますと、これまでに公然と撤退を求めた議員は上院で1人、下院では11人になりました。

こうした中、民主党の議会下院トップのジェフリーズ院内総務が11日、記者会見を行いました。

ジェフリーズ氏は民主党の下院議員からバイデン大統領への懸念の聞き取りを行っていて、これについて「話し合いは率直で、包括的で、事態を理解できるものとなっている」と述べました。

その上で聞き取りは終わっておらず、今後も続ける考えを示しました。

アメリカのメディアによりますとジェフリーズ氏は近くバイデン大統領に対し、こうした議員らの懸念を直接伝える予定だということで、今後の判断にどう影響するか注目されます。

アメリカ有力紙 “複数の側近が撤退すべきと確信強める”

アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは11日、事情に詳しい関係者の話として、バイデン大統領の複数の側近らが、バイデン氏は大統領選挙から撤退すべきだと確信を強めていると伝えました。

この中で、バイデン政権や陣営の少人数のグループが選挙でトランプ前大統領に勝つことはできないとバイデン氏を説得する必要があるとして、その方策を話し合っているとしています。

この記事についてホワイトハウスの報道担当者は「明らかに事実ではない。バイデン大統領のチームは大統領を強く支持している」と反論しています。