ロシア ウクライナめぐる「平和サミット」参加しない方針示す

ウクライナの和平案をめぐって各国の首脳級が話し合う「平和サミット」の2回目の会議にはロシアを参加させるべきだという意見が出ていることについて、ロシア外務省の高官は11日、ロシアは参加しない方針を示しました。

ウクライナが提唱する和平案をめぐって各国の首脳級が話し合う「平和サミット」は、先月スイスで初めての会議が開かれ、およそ100の国の首脳などが参加し「原発の安全確保」などで具体的な措置を取るなどとした共同声明を採択しました。

ただ、ロシアとの関係も重視する一部の国が声明を支持せず、和平の実現にはロシアを議論に参加させるべきだとする意見も相次ぎました。

ロシア外務省のガルージン外務次官は11日、国営のロシア通信に対し「平和サミット」について「ウクライナ危機を解決するための、ほかの国が主導する提案を意図的に無視している」と批判しました。

その上で、2回目の会議にはロシアを参加させるべきだという意見が出ていることについて「ロシアは参加するつもりはない」と述べました。

「平和サミット」をめぐってはウクライナを中心に年内に2回目の会議を開催したい意向を示していますが、時期や場所は決まっていません。