アメリカ 6月の消費者物価指数 前年同月比3.0%の上昇

アメリカの先月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて3.0%の上昇となり上昇率は3か月連続で前の月を下回りました。
インフレ率の低下傾向が続いていることが示された形で、市場では9月にも利下げが行われるとの観測が広がっています。

アメリカ労働省が11日に発表した先月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて3.0%の上昇となりました。

上昇率は前の月より0.3ポイント低下し3か月連続で前の月を下回りました。

3.1%程度を見込んでいた市場の予想も下回りました。

項目別では、いずれも前の年の同じ月と比べて輸送費が9.4%、住居費が5.2%それぞれ上昇しましたが、中古車の価格が10.1%、ガソリン価格が2.5%下落しました。

また物価の瞬間風速を示すといわれる前の月との比較ではマイナス0.1%となりました。

今回の統計でインフレ率の低下傾向が続いていることが示された形です。

FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長は9日と10日の議会証言で「直近の物価指標はインフレ率の低下に向けた緩やかな前進を示している」として、今後もこの傾向が続けば利下げを始めることができるという認識を明らかにしています。

市場ではFRBが9月にも利下げに踏み切るという観測が広がっています。

東京のディーリングルームでは

日本時間の11日夜9時半にアメリカの先月の消費者物価指数の結果が公表され、その直後、円相場が大きく円高方向に動くなか、東京・港区にあるFX取引大手「外為どっとコム」のディーリングルームでは、担当者たちがパソコン画面に目をこらし顧客からの問い合わせなどに対応していました。