ボーイング開発の宇宙船 地球への帰還 大幅遅れの見通し

アメリカの航空機大手、ボーイングが開発を進めてきた宇宙船「スターライナー」は、先月打ち上げられたあとに見つかった不具合への対応のため、国際宇宙ステーションから地球への帰還が当初の予定より大幅に遅れる見通しとなりました。

ボーイングが開発を進めてきた新しい宇宙船「スターライナー」は、有人での試験飛行のためNASA=アメリカ航空宇宙局の宇宙飛行士2人を乗せて先月、打ち上げられ、国際宇宙ステーションに到着しました。

宇宙船は当初、1週間程度で地球に帰還する予定でしたが、推進装置の一部に不具合が見つかり、打ち上げから1か月以上たった現在も国際宇宙ステーションにとどまっています。

これについてNASAとボーイングは10日、宇宙船の帰還にはさらに時間がかかるという見通しを明らかにしました。

不具合が起きた推進装置に関連して地上で進めている試験の結果を踏まえて、新たな日程を決めるとしています。

この宇宙船に乗って国際宇宙ステーションに到着した宇宙飛行士2人の健康状態に問題は報告されておらず、10日、会見を行った宇宙飛行士は「宇宙ステーションの仲間と働くのはとてもいい気分で、あと何週間かここで過ごすことに不満はありません」と述べました。

「スターライナー」は今回が実用化に向けた最終段階の試験飛行で、NASAが承認すれば、国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を運ぶ手段として使用されることになります。

一方で、たびたび不具合が見つかり、開発は当初の予定より大幅に遅れています。