大雨による被害 山口で住宅浸水 石川では県道で土砂崩れ

記録的な大雨が降った山口県下関市では、市内の中心部などで住宅が水につかったという情報が市に複数寄せられているということです。

また、山口県内の警察や消防によりますと、午前6時現在、大雨によるけが人の情報は確認されていないということです。

下関 床上浸水 住宅の男性「とても怖かった」

下関市の住宅地では、11日午前1時半ごろから近くを流れる小さな川の水があふれて周辺に流れ込み、住宅の浸水や道路の冠水による通行止めなどの被害が出ました。

このうち、中村正男さんの住宅は床の上まで水につかって1階の居間の畳が水浸しになり、ガレージに駐車していた車の一部も水につかったということです。

中村さんは妻と2人暮らしで、2階で寝ていたため、浸水に気が付かなかったということです。

中村さんは「この家に暮らし始めて20年以上になるがここまで水につかったのは初めてでとても怖かった」と話していました。

下関 「土砂崩れで建物の出入り口ふさがれた」との通報も

下関市によりますと、11日午前6時20分ごろ、下関市筋川町にある住宅と音楽スタジオを兼ねた2階建ての建物の住民から「土砂崩れで出入り口がふさがれ出られない」と、消防に通報があったということです。

市によりますと、この建物の横にあるのり面の土砂が高さ6メートル、幅14メートルにわたって崩れ、建物の住居部分の2階に上がるための階段が土砂に覆われて出入りできなくなっていたということです。

住宅には女性1人がいましたが、駆けつけた消防によってすぐに外に出ることができて、けがはないということです。

石川 能登町 県道に土砂崩れ 2車線ふさぐ

石川県能登町天坂付近の県道6号では、道路脇の斜面から大量の土砂が崩れ、2車線をふさいでいて、午前11時ごろ、作業員が復旧作業にあたっていました。

また、土砂崩れが起きた現場近くでは山から大量の水が流れ出ていたほか、近くを流れる川の水は茶色く濁っていました。